11月に読んだ漫画5冊:「めしにしましょう」「波よ聞いてくれ」etc...
ニャー。今日で11月も終わりですね。年末年始がシン・ゴジラのごとく地響きを立てながら迫ってくる音がします。
大掃除や年賀状もろもろが大変面倒くさいので冬眠したい。凝固剤でも飲むか(自分がゴジラなのかよ)。あ、忘年会の時だけ起こしてください。よろ。
めしにしましょう(1) 小林 銅蟲
料理の上手い人というのは頭が良い人という認識があるのですが、この作品を読むとやはりそうだという確信を得ました。
料理は数式であり数式は宇宙です。すいませんそれっぽい事を言ってみたかっただけです。
グロと食欲ってのは紙一重なんだなぁと。食材というにはあまりにもワイルドかつ圧倒的な食材が調理後に美味しそうに見えるマジックで優勝です。ありがとうございます。
セリフ回しも独特で名言も多し。
「青梅川さん、これは悪いことでは?」
「良いことと悪いことはいつの時代にもありますよ」
三の膳より
「生き物がぐちょぐちょの肉と内臓になり やがておいしそうに感じられる その境界の不思議さを調理を通してうすぼんやりと考えるのが好きなんです」
二の膳より
殆どが常人には真似のできない(したくない)料理ですが、肉あんかけチャーハンはやってみたい。米をパラパラにする方法が斬新。
試し読みはこちら↓ローストビーフ!!
めしにしましょう/小林銅蟲 一の膳 - モーニング・アフタヌーン・イブニング合同Webコミックサイト モアイ
波よ聞いてくれ(3) 沙村広明
今回もキレッキレの小ネタとミナレの暴走が止まらない。心霊サスペンスネタのオチがそう来るか…と秀逸(というか迷惑だろ)
沖さんってハルシオンランチの沖と同一人物なんかな。失踪した律子ってどー見てもトリアゾだし。そういえば瑞穂ちゃんも「久誓院家最大のショウ」に居たよね?スターシステムなのだろうか。
小ネタの中で特に気に入ったのは121Pの「地方紙ウェブ版の片隅」の下の見切れてる見出し。
- 水素水はもう古い!これからは二酸化炭素水
- イタリア料理の頭に「聖痕の」とつけるとアニメっぽくなる?
どれどれ。
「聖痕のカプレーゼ」「聖痕のアンティパスト」「聖痕のブルスケッタ」
…おお。本当だ!!!
ありごけ (2) 漆原ミチ
最終巻( ノД`)
ありごけ、とは旦那がありつつ後家になってしまった女のこと。要するに旦那が帰ってこない。
主人公の「いちこ」は居なくなった旦那ミチオの代りに便利屋を手伝うのですが、この依頼人も一癖も二癖もある人たちで。それを上回るいちこの破壊力とストーカー力。
1巻の感想でミチオ君悪人だって思ってごめん、な2巻。
ミチオいい男やわー。そりゃみんな惚れるわ。そして惚れるとかそんな言葉じゃ表せない、いちこの愛。いちこのオヤジも最低なんだけどなんだか憎めない。読後の爽快感。
この漫画、もっと評価されていいと思う。
柊様は自分を探している。(2) 西森博之
記憶喪失の美少女 × 超好青年男子高校生!
西森先生の小悪魔キャラ、大好物なので今回も楽しかった!…柊様は小悪魔どころじゃなく大悪魔ですが。性格的に。
表紙美しすぎやしませんか!!今までの西森絵にはあまり無かったタッチ。着物以外の柊様も可愛い。もちろん制服姿もいいよねー。
柊様の正体が少し明かされる。タイムスリップじゃなくてそっちか。そして脚フェチのくだりが最高っ!!
HUMANITAS ヒューマニタス 山本 亜季
Twitterで流れてきたレビューに「あ…これ絶対好きなやつや」と即購入。アタリ!
時代も国もバラバラの3つのエピソードが収められてます。
それぞれがまるで映画一本分くらいのクオリティ。これでデビュー作ってマジか。
表紙の少年の話「オセロット」が特に好きです。戦うことで、剣を交わすことで心を通わせあうオセロットとネスロ。双子萌えにはたまらない内容でした。
これ1巻で完結なの勿体ない!もっと読みたいなぁ。
ちょっと物足りないというのもあったので、次回作はぜひ長編を期待したいです。
過去の漫画レビューはこちら
ランチの写真も溜まってきました。そのうち金沢近辺のカフェの記事も書きたいなー